WINDOW RESEARCH INSTITUTE

芹沢文学館(現・芹沢光治良記念館)

菊竹清訓
1970
所在地:静岡県
用途:記念館
構造:鉄筋コンクリート造
06 Jun 2024
Keywords
Architecture
Collection
Japan

海沿いの松林に4本の塔状のコアを抱くメタボリズム運動最盛期の建物で、作家・芹沢光治良を記念して建設された。階段室がおさめられたコアの北側壁面にはラテン十字の意匠となるように幅が約150mmのスリットのはめ殺し窓が設けられている。その高さは地面から頂部まで約11mにわたり階段室全体に仄かな光を取り込む。2階展示室にはコアの隙間の十字平面の各先端に全面開口が設けられ、部屋中央から四方に視線が抜ける。ほぼ正方形のはめ殺し窓とその両側に換気用の側窓を備え、はめ殺し窓の枠下部は、床面にその上端を揃えて目立たないように配慮されている。

Virtual Tour

Drawing

階段室 はめ殺し窓
2階展示室 大開口
国内モダニズム建築の窓ー保存と継承
菊竹清訓「芹沢文学館」(現・芹沢光治良記念館)における窓の多様性
松田達