ヴィラム・ウィンドウ・コレクションにて展覧会「Window Behaviorology 窓のふるまい学」を開催
05 Apr 2024
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窓は自然や私たちのふるまいに影響を与えます。東京工業大学で研究室を主宰する建築家の塚本由晴氏が、長年研究を重ねてきた「窓とふるまい」が、新たな展覧会「Window Behaviorology 窓のふるまい学」としてデンマーク・コペンハーゲンのミュージアム、ヴィラム・ウィンドウ・コレクションにて展開されます。
2019年以来、ヴィラム・ウィンドウ・コレクションは、窓研究所および塚本由晴研究室と密に連携してきました。2022年、同ミュージアムにて窓研究所による展覧会「Windowology: New Architectural Views from Japan 窓学 窓は文明であり、文化である」が巡回展示され、2023年には『WindowScape[北欧編]名建築にみる窓のふるまい』を英訳した書籍『The Nordic Window – Window Behaviorology in Nordic Architecture』が発行されました。これはWindowScape書籍シリーズの第4巻で、教授である塚本由晴氏と学生たちが行った窓とふるまいに関する一連の研究プロジェクトの成果であり、窓研究所の支援を受けて出版されたものです。
そしてこの度、ヴィラム・ウィンドウ・コレクションにて、新たな展覧会「Window Behaviorology 窓のふるまい学」を開催する運びとなりました。調査、実測、図面化などの研究から書籍に至るまでの制作過程を紹介し、また独自の企画としてヴィラム・ウィンドウ・コレクションが所蔵する窓と、WindowScapeの書籍シリーズに掲載された様々な事例との共通点を見いだし、7つのテーマに分け展示しています。窓研究所は展覧会の企画・制作において協働しています。
開催概要
会場:VILLUM Window Collection (Maskinvej 4, 2860 Søborg, Denmark)
会期:2024年2月〜2025年2月頃
開場時間:火曜、木曜、土曜 11:00-17:00
入場料:無料
主催:ヴィラム・ウィンドウ・コレクション
企画:東京工業大学塚本由晴研究室
協力:公益財団法人 窓研究所
ウェブサイト:http://en.villumwindowcollection.com/
ヴィラム・ウィンドウ・コレクション(VILLUM Window Collection)について
ヴィラム・ウィンドウ・コレクションは、窓の文化的歴史、技術的発展、そして特に人々の光、空気、眺望へのアクセスを可能にする窓の重要性について記録し、伝えています。ミュージアムは、来場者をタイムトンネルでの旅に誘い、初期のシンプルな明かり取りから、今日のハイテクで気候にやさしい窓まで、歴史上にたどられる窓を通じて光を体験できます。窓のデザインと製造技術がリンクし、建築や都市空間、そして福祉や生活の質における窓の重要性への理解を生み出します。展示の中心になるのは、光の色相からインスピレーションを得てデザインされたカラフルなスライドパネルの壁です。来場者は、壁をスライドすることで時代やスタイルの異なる90種類以上の窓を探索できます。世界中の興味深い窓がコレクションされ、展示される窓は常に変化しています。ミュージアムは、ラース・カン=ラスムセンの主導で2015年にオープンしました。1941年にVKRグループを設立し、1942年に最初のベルックス天窓を開発した、同氏の父親で土木技師のヴィルム・カン=ラスムセンにちなんでミュージアムは命名されました。VKR Holding A/Sが所有するこのミュージアムは、コペンハーゲン(セーボー)にあるVKRグループの最初の本社内にあります。