19 Feb 2019
北海道浦河町にある1000m 屋内直線馬場。日本最大の馬産地日高地方に位置し、日本中央競馬会(JRA) の生産育成研究拠点である約1500haの牧場敷地内にあるこの施設は育成の初期段階、まっすぐ走れるようにするトレーニングに使用される。2、3 列の隊列を組んで走ることもできる大きさ。走路に配された側窓は、馬が走ることで走路に敷かれたウッドチップから出る埃を排出している。北側にはガラスの引き違い窓がついており、冬場に風が入らないようになっている。南側にはガラスが入っておらず、開口に網戸がついているのみである。壁に接触しても窓にぶつからないように側窓の高さは馬より高くなっている。ヴォールト屋根の上部は半透明のポリカーボネートが付くことで、走路に拡散光が降り注ぐ。
JRA 日高育成牧場1000m 馬場
馬場/ 北海道浦河郡浦河町
本コラムは、世界の窓辺とそのふるまいについて、東京工業大学 塚本由晴研究室との共同研究「窓の仕事学」から抜粋したものです。