鉄骨フレームのコールテン鋼、壁のレンガと地元で製造された建材を用い、札幌市郊外に建てられた平屋のモダニズム建築は、設計者自らが「実験住宅」と呼ぶ。FIX窓と片引き窓を組み合わせたコールテン鋼製の連窓は、南面の庭に向かって16.5mの間口いっぱいに広がる。一方で北側の玄関ホールには、棚と一体の意匠に落とし込まれた小窓が並ぶ。北海道の厳しい気候に対応するために、各開口部において、複層ガラスに太鼓張りの障子、襖、厚手のカーテンを状況に応じ組み合わせることでいくつもの空気層を設け、断熱性能を高める方策が試みられている。
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