堀江敏幸|気泡に封じ込められた微笑──夏目漱石『硝子戸の中』から 夏目漱石の晩年の作、『硝子戸の中』。「私」は部屋の中から、うつろう日々を見つめつつ、過去の記憶にも思いをめぐらせます。そんな趣深い小品を読み… 作家・堀江敏幸 夢想の枠としての窓 本を開いたときの感触は、自分の家の窓を開けたときのそれに似ている──多様な”窓”のすがたを切り取ったエッセイ集『戸惑… View More