June 27, 2018

佐秋鋳造所

塚本由晴研究室 (東京工業大学)

岩手県奥州市にある南部鉄器の鋳造所。鉄瓶を主に扱っている。窓辺に沿って、各作業場があり、制作途中の鉄器が並べられるように普段は中央部分に物を置かないようにしている。型の制作は、手元と型の表面がよく見えるよう南向きの窓辺で、自分の右斜め前から光が差し込むような向きで作業する。天井高が高く、上部には煙出の外倒し窓があり、紐を引くことで開閉できる。建物中央に排気ファンがあるが、窓を開けた方が煙がよく抜けるので、火を使う作業のときは冬でも全開にしている。鋳込み場などは熱い鉄が跳ねないよう、コンクリートでなく三和土仕上げの土間になっている。

佐秋鋳造所
南部鉄器/岩手県奥州市

熱帯びて 鉄肌飾る あられ模様 押す手の先へ 差す窓の日よ

本コラムは、世界の窓辺とそのふるまいについて、東京工業大学 塚本由晴研究室との共同研究「窓の仕事学」から抜粋したものです。