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『Windowology: New Architectural Views from Japan』
中谷礼仁 オンライントーク – 柱間装置:日本建築における空間の豊かさ

18 Feb 2022

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『Windowology: New Architectural Views from Japan 窓学 窓は文明であり、文化である』
中谷礼仁 オンライントーク – 柱間装置:日本建築における空間の豊かさ
日時:2022年2月22日(火)

  • Still from the film “Transition of Kikugetsutei” (2019).
    Produced by the Norihito Nakatani Seminar, Waseda University.
    Directed by Kenji Seo. 

ジャパン・ハウス ロンドンにて開催中の展覧会『Windowology:New Architectural Views from Japan 窓学 窓は文明であり、文化である』に関連し、2022年2月22日(火)21:00 – 22:00(ロンドン現地時間 12:00 – 13:00)にオンライントークイベントが開催され、建築史家 中谷礼仁氏が登壇します。

中谷氏は、本展で上映中の「Transition of Kikugetsuteiにおいて、日本伝統の窓の概念、柱間装置をテーマに、開放から閉鎖、昼から夜、古代から未来など、様々に変化していく建築の姿を撮り下ろしの短編映画で考察しています。

本講演では、ジャパン・ハウス ロンドン 企画局長、サイモン・ライト氏の司会のもと、中谷氏が 日本の建築の歴史から、柱間装置の起源と発展、そして柱間装置が時代を超えて日本建築の形成に果たしてきた重要な役割についてお話します。Q&Aの時間も設ける予定す。

日本の窓や建築空間の豊かさについて、あらためて知るきっかけになれば幸いす。
皆様の参加をお待ちしております。

[オンライントークイベント開催概要]
登壇者:中谷礼仁
モデレーター:サイモン・ライト(ジャパン・ハウス ロンドン 企画局長)
日時:2022年2月22日(火)21:00 – 22:00/ロンドン現地時間 12:00 – 13:00
参加費:無料
主催:ジャパン・ハウス ロンドン
・聴講には事前登録が必要です。下記リンクよりお申し込みください。 なお、予約はイベントの1時間前に締め切ります。
https://r1.dotdigital-pages.com/p/4RMY-972/online-event-registration
・英語で開催いたします(日本語のみ、英語の逐次通訳をいたします)。
・イベントはFacebook、YouTube、LinkedInでもライブストリーミングをします。
・イベント後にアーカイブでもご覧いただけます。

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参考情報

柱間装置の文化 
窓研究所が取り組む「窓学」(Windowology)の一環として、早稲田大学 中谷礼仁研究室により行われた研究。柱と梁によって成立する伝統的な日本の木造建築は、煉瓦とモルタルでつくられる建築と異なり、 間仕切りを横にずらすことで開口部を自由につくることができ、柔軟で移動可能な空間構造を生み出すことができます。ジャパン・ハウス ロンドンで開催中の本展では、香川県の栗林公園にある茶屋「掬月亭(きくげつてい)」を24時間撮影した短編映画「Transition of Kikugetsutei」にて、襖や障子などを動かすことで、内部空間の表情が劇的に様変わりする様子を紹介しています。
*研究内容の詳細は下記からご覧いただけます。
https://madoken.jp/research/study-on-hashirama-sochi/802/

中谷礼仁(なかたに・のりひと)
建築史、歴史工学(アーキオロジー)、生環境構築史(Habitat Building History)。早稲田大学教授。近世大工書研究、数寄屋・茶室研究の後に、視野を拡大し都市の先行形態の研究、今和次郎が訪れた民家を再訪しその変容を記録する活動の主宰を経て、千年続いた村研究-千年村プロジェクトを行う。2013年ユーラシアプレートの境界上の居住文明調査でアジア、地中海、アフリカ各地を巡歴。現在は生環境構築史を掲げ、人類の持続的生存についての有形的研究を行う。2010-2011年日本建築学会発行『建築雑誌』編集長。著書に『未来のコミューン 家、家族、共存のかたち』(インスクリプト2019)、『動く大地、住まい のかたち プレート境界を旅する』(岩波書店2017)、『実況 近代建築史講義』(LIXIL出版2017)、『今和次郎「日本の民家」再訪』瀝青会名義(平凡社2012)、『セヴェラルネス+』(鹿島出版会2011)、『近世 建築論集』(アセテート2004)、『国学・明治・建築家』(蘭亭社1993)、共訳にG.クブラー『時のかた ち 事物の歴史をめぐって』(鹿島出版会2018))
受賞:日本建築学会著作賞(2013、18、20)、日本生活学会 今和次郎賞(2013)など。

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本展関連オンラインイベントアーカイブ

Windowology: Talk by Igarashi Tarō
https://www.youtube.com/watch?v=7fRK39pj_qg

Windows on Contemporary Japanese Architecture: Photography Talk with Jérémie Souteyat
https://www.youtube.com/watch?v=LF2SiBi3vuU

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公益財団法人 窓研究所が企画し、建築史家・建築批評家である五十嵐太郎氏の監修のもと、世界3都市を巡回する展覧会『Windowology: New Architectural Views from Japan 窓学 窓は文明であり、文化である』展が、2021年12月1日(水)から2022年4月10日(日)まで、ジャパン・ハウス ロンドンにて開催されています。 本展では、ユニークな視点で窓の新たな可能性について探求します。建築物の中で窓が果たす本来の役割を超えて、建築、映画、写真、漫画、工芸、環境、テクノロジーなどさまざまな切り口から、日常の生活にお いて必要不可欠な窓の存在に迫ります。

開催概要
英文開催名 Windowology: New Architectural Views from Japan
和文開催名 Windowology: New Architectural Views from Japan 窓学 窓は文明であり、文化である
開催期間 2021年12月1日(水)〜 2022年4月10日(日)
時間 月曜日〜土曜日|10:00〜20:00 日曜日|12:00~18:00
会場 ジャパン・ハウス ロンドン
所在地 101-111 Kensington High Street, London W8 5SA, UK
アクセス High Street Kensington駅から徒歩約1分
入場料 無料

五十嵐太郎氏について
展示ディレクター/建築史家/建築批評家/「窓学」総合監修
1967年パリ生まれ。1990年東京大学工学部建築学科卒業。1992年同大学大学院修士課程修了。博士(工 学)。現在、東北大学大学院教授。あいちトリエンナーレ2013芸術監督、ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展2008日本館コミッショナー、『インポッシブル・アーキテクチャー』展(2019-2020)の監修を務めた。第64回芸術選奨文部科学大臣新人賞。近刊に『モダニズム崩壊後の建築』(2018)、『建築の東京』(2020)など。

展覧会の詳細、ジャパン・ハウス ロンドン、窓研究所の紹介などは下記プレスリリースよりご覧ください。
http://how-pr.co.jp/pressrelease/Windowology_2021_1027_jp.pdf

 

Windowology: New Architectural Views from Japan 展示風景

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掲載・取材に関するお問い合わせ先|公益財団法人 窓研究所 PR事務局/HOW INC.
TEL. 03-5414-6405/FAX. 03-5414-6406/EMAIL. pressrelease@how-pr.co.jp

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