オシアン・ワード(美術評論家)

Ossian Ward (Art Critic)

リッソン・ギャラリー(ロンドン/ニューヨーク)のコンテンツ部門を率いる。現代アートのライターとして活躍。2013年まで6年以上にわたり『Time Out London』のチーフ批評家、ヴィジュアル・アーツ部門のエディターを務めたほか、『Art in America』、『Art+A uction』、『The World of Interiors』『Esquire』、『New Statesman 』、『Wallpaper* 』などの雑誌や、『Evening Standard』、『The Guardian』、『The Observer』、『The Times』、『The Independent on Sunday』などの新聞にも寄稿。これまで『ArtReview』、『V&A Magazine』のエディターを務めたほか、『The Art Newspaper』に勤務した経歴を持つ。2005〜2010年にかけて、テームズ・アンド・ハドソンの『The Artistsʼ Yearbook』(隔年刊行)の編集を手掛けた。自著の『Ways of Looking: How to Experience Contemporary Art』は2014年にローレンス・キングから、2018年には続編がテームズ・アンド・ハドソンから出版された。

April 26, 2019

第一章 アトリエから見るアーティストの内面

カスパー・ダーヴィト・フリードリヒからスペンサー・フィンチまで

アトリエや机で、最初の一筆を喚起する記憶やインスピレーションをじっと待つかのように真っさらなキャンバスや紙を真剣に見つめる作家。そこから立ち現れてくるのは、作家の世界観や、ある一瞬の心の動きを窺わせる表現である。作品の主題や描き始めの衝迫がなんであろうと、まっさらな画面は侵食されるためにある。異なる世界を映す窓に生まれ変わるために。