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第11回 どこかでつながり、どこまでも抜けていく 陳其寬《東海大学衛理会館》編
台湾中西部の都市・台中郊外に、台湾最初の私立大学である東海大学のキャンパスが広がっている。東海大学は中国と台湾の国共内戦後、ニューヨークに本…
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フランソワ・シャルボネ(Made in)
…上だという事実です。一方には[旧工業地区である]5区の中規模都市圏があり、もう一方は[線路やプラットホームなどの]鉄道専用地になっています。…
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吉村順三・奥村昭雄「愛知県立芸術大学」の窓 自然と棲まう具体の科学
1966年に吉村順三と奥村昭雄の設計で建てられた「愛知県立芸術大学」。キャンパスは緑豊かな愛知県長久手市の丘陵地に建ち、光・空気・音といった…
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中銀カプセルタワービル
メタボリズムは第二次世界大戦で荒廃した日本の都市が復興しつつあった1960年代、評論家の川添登や建築家の黒川紀章、菊竹清訓、槇文彦、デザイナ…
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藤森照信|第六回仁和寺金堂の〈蔀〉
古今東西の建築を見て回った建築史家の藤森照信氏が、日本全国の歴史的建築から、よりすぐりの魅力をもった「窓」を1件ずつ紹介するシリーズ企画。6…
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ザ・プリンス 軽井沢:清家清の窓の素材性
建築家 清家清によって1982年に建てられた《軽井沢プリンスホテル新館》(現 ザ・プリンス 軽井沢)。いくつかのプリンスホテルを手掛けた清家…
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001 Foligno / Brussels / York
窓研究所が、世界中の窓の瞬間を映像でお届けします。
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第8回 鳩小屋の浮かぶ町
…も乾くことのなさそうな洗濯物が干してある。とりわけ台北などの都市部におけるこれらの風景は圧巻で、とにかく少しでも多くの面積を確保してやろう、…
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「札幌の家・自邸」の試み
…す。 「札幌の家・自邸」(以下「札幌の家」)は、札幌南部の都市郊外に広がる美しい農地エリア(当時)に、1968年に建てられた鉄骨造平屋の、…
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ヘルツォーク&ド・ムーロン
…れました。彼は空間の見え方についても教えてくれました。「新生都市? バーゼルの三国間集積地に関する都市研究」の調査の際に、バーゼル郊外を歩き…
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第2回 畠山さんと杉浦さんの合間に
…ガラスの向こう側の光景を受け取ることができる。人々が行き交う都市の姿も山や海といった自然の様子も、ガラス越しに眺められるそれらの光景は、写真…
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聖なる侵入アルド・ロッシの窓
…聖人の生涯に‘侵入’するようなパビリオンである。 思えば、『都市の建築』第3章において、‘場[locus]’の説明に、ロッシがなかば唐突に「…
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黒石いずみ(建築理論家)「窓をめぐる生活世界のコロナ考現学」
…るのですが、やはり数の問題だけではなく、多様な世代が居住する都市環境のなかでは、人々がどのようにお互いに心理的な交流をするのか、その交流の場…
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西川純司(社会学者)「近代日本における感染症と微気候をめぐる実践」
…結核がまん延するようになったのは明治以降なのですが、工業化と都市化によって、人びとが劣悪な労働環境や居住環境、あるいは貧しい栄養状態に置かれ…
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土居義岳(建築史家)「19・20世紀フランスにおける初期環境工学的アプローチによる住宅計画」
…衛生法ができて、それが住宅法になり、最終的には20世紀初頭の都市計画法に結実するというのが定説です。 行政組織にも重要な展開がありました。フ…
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EMIアーキテクテン
…活動を展開し、数々のコンペティションに勝利。設計のみならず、都市計画、研究、教育にも力を入れ、エリー・モサイェビ氏は2018年より、ETHチ…
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第6回 誘うチーロウ
…強く感じる。 とりわけ僕の住んでいる宜蘭イーランのような地方都市では、食事の時間になると市内中心部にみんながバイクを走らせやってくる。それは…
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第1回 畠山直哉 鏡なのか窓なのか
窓から外を眺めている。外の光景は動きを伴い明るく輝き、自分はただそれに見とれている。窓を挟んで、あちら側にはすべてがあり、こちら側には自分だ…
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第0回 古今東西のマドソト建築 加藤耕一 × 大西麻貴+百田有希(o+h)× 伏見唯
…をお願いいたします。 産業と地形が濃縮された風景 大西 京都市北区にある北山杉を生産している中川という集落について、ご紹介したいと思います…
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第0回 植田実 窓際を読み解く6つのトピック
――――シリーズ「窓際の居場所」の開始にあたり、『都市住宅』や『GA HOUSES』で編集長を務められた植田実さんにお話をうかがいます。植田…
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第1回 吉阪隆正《三澤邸》山の斜面にお辞儀して のぞき込む窓
…ソト」が、たとえ壮大な自然や立派な庭、あるいはダイナミックな都市の風景でなくても、私たちはマドを「通して」ソトを見ている。 住み手と四季を…
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藤森照信|第二回擁翠亭の〈十三窓〉茶室がたどり着いた多様なる窓
…ね、瓦には金箔を貼り、町の中からだけでなく遠くから望んでも、都市のシンボルとして認めることができた。ポルトガルの宣教師に見せられたヨーロッパ…
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クリスト&ガンテンバイン
…ロジェクトを手がける。さらにこうした実践と並行し、世界各地の都市における建築のタイポロジーを継続的に調査している。 初期作品《ガーデン・パビ…
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古書尚学堂/本の窓
京都市中京区にある古書店。通りに面して本棚が組みこまれた造り付けのショーケースと出入り口が設けられ、溢れんばかりの古書がショーケースや店先に…
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最終回 窓からのぞいたアジア
…にエジプト・カイロに行くと、トルファンの住宅の屋根がそのまま都市スケールに拡大され、バザールの屋根になっているものにも出くわした。みなエッセ…
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ペーター・メルクリ
…ンス・ヨーゼフソンの美術館《彫刻の家》などの建築作品を通じ、都市、歴史、知覚といった建築の根源的な問題を思索し、実践し続けている。 スイス連…
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第34回 イスラエル・エルサレム編 「聖地の生活」
…の国に来たのはもっぱら、この西側世界の信仰の中心とでもいえる都市を見るためだった。 沖積層に高層ビルの建ち並ぶ地中海に面した首都テルアビブか…
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ジョン・A・カミナダ
…それでは良い生活環境を生み出すことはできない。 一方、今日の都市部には、もはや窓はありません──あるのは「ガラス張りの表面」だけ。私たちはも…
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第33回 エジプト・ナイル編 「ナイルを駆け抜ける」
…も前に、すでにこんな劇的な空間が追求されている。 次に訪れた都市・ルクソールのカルナック神殿(紀元前1500年頃-)では、クリアストーリー …
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地球ではないような窓辺の景色
…グラフィック・ノベルの手法を一貫して取り入れ、日常を取り巻く都市や自然のありかたを独自の視点で描き続けている。…
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マリオ・ボッタ
スイス南部・ティチーノで生まれ、現在もその土地を拠点に建築設計を行う巨匠・マリオ・ボッタ。初期の代表的な住宅作品群から、東京・ワタリウム美術…
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Ch.3 ビューファインダー/透明性と窃視
…ではこうした作品が公共の場にも進出し、私たちが日々暮している都市のありさまや、そのなかにそびえ立つ高層ビル、オフィスビルとあらためて向き合う…
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曇りガラスに滲み出す生活
…グラフィック・ノベルの手法を一貫して取り入れ、日常を取り巻く都市や自然のありかたを独自の視点で描き続けている。…
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第32回 エジプト・カイロ編(2) 「アーチに向かう」
のちにカイロの原型となる都市「アル・カーヒラ」がつくられる10世紀以前、その少し南の方に「フスタート」という都市があった。今ではオールド・カ…
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カーテンウォールのなかの自然
…グラフィック・ノベルの手法を一貫して取り入れ、日常を取り巻く都市や自然のありかたを独自の視点で描き続けている。…
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窓の短編映画 “柱都”
…調査を行っている。 上方落語の演目「宿替え」では、近世に商業都市として華開いた大阪の借家文化が粗忽者の主人公の引越し騒動とともに描かれる。冒…
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第31回 エジプト・カイロ編「複合する街」
…る。すさまじい活気だ。 カイロは人口2000万人にもおよぶ大都市で、ナイル河が地中海に注ぐデルタの付け根に位置している。現在のカイロの元にな…
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Gigon / Guyer(ギゴン/グイヤー)
…ではプライム・タワーやオイローパアレーのオフィスビルといった都市開発に携わるまでになられましたが、まずは初期作の住宅について伺えますか。 マ…
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Vol.5 移動する窓の記憶
大学生と高校生の約500人に「記憶に残る窓の風景」について課題を出し記述してもらう活動をおこなっている小林茂雄教授(東京都市大学)。 記憶に…
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第29回 イラン・エスファハン編「宗教と街」
…きていけるから不思議だ。 ベシーム・S・ハキーム『イスラーム都市』(1986)によれば、イスラムの土地利用や建築は歴史的に、コーランやハディ…
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Vol.4 住宅の窓の記憶
大学生と高校生の約500人に「記憶に残る窓の風景」について課題を出し記述してもらう活動をおこなっている小林茂雄教授(東京都市大学)。 記憶に…
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第5回 北イタリア・モデナの“伝統的な”バルサミコ酢
ぶどうから造られる果実酢で、イタリア料理には欠かせない調味料、バルサミコ酢。北イタリアの都市モデナでは中世より貴族や皇帝の間で疲労回復や消化…
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Vol.3 曇りガラスの窓の記憶
大学生と高校生の約500人に「記憶に残る窓の風景」について課題を出し記述してもらう活動をおこなっている小林茂雄教授(東京都市大学)。 記憶に…
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Vol.2 子どもの頃の窓の記憶
…企画・監修 小林茂雄/Shigeo Kobayashi 東京都市大学教授。1993年、東京工業大学大学院総合理工学研究科社会開発工学専攻修士…
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第27回 イラン・ヤズド編「砂漠で呼吸する」
…訪れたヤズドという砂漠のオアシスもまた、そのような魅力をもつ都市のひとつだ。今でこそ近代的な建物も見られるが、かつて建築と風景の違いは、砂土…
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Vol.1 校舎の窓の記憶
大学生と高校生の約500人に「記憶に残る窓の風景」について課題を出し記述してもらう活動をおこなっている小林茂雄教授(東京都市大学)。 記憶に…
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Vol.0 窓をめぐる記憶を収集する
各々の「記憶に残る窓の風景」を述べ500人以上の高校生・大学生に記述してもらう活動をおこなっている小林茂雄教授(東京都市大学)。 それは決し…
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窓─ 建築と共生の境界
スイス連邦工科大学チューリッヒ校で教鞭を執る建築理論家のトム・アヴァーマテ氏。都市における公共空間と建築の役割に着目し多彩な研究を展開するか…