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藤森照信|第七回 臨春閣の〈障子〉
…るか。屋根と深い軒は雨の多い国ならどこにでもあるし、床の間はヨーロッパの暖炉が似ているし、畳は絨毯と起源が共通するし、襖は厚さが中途半端だし…
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第10回 波打つ学校 陳仁和《三信家商波浪大樓》(高雄)編
…、陳仁和が「台湾初の地域主義の建築家」と言われる所以だろう。ヨーロッパから来た神父が住む隣の棟には、街でよく見る花ブロックが積まれ、南部の力…
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藤森照信|第六回仁和寺金堂の〈蔀〉
…くなる。 なんせ、窓を開けると窓が消えるのだ。世界の窓では、ヨーロッパのように内開きの窓の場合、開けても室内側の壁側の左右に張りついているし…
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ザ・プリンス 軽井沢:清家清の窓の素材性
解説記事
…いう言葉を使います。英語の「WINDOW」は風の目が語源で、ヨーロッパの窓は壁に穿った穴を意味します。しかし清家は日本の「窓」の語源は「間」…
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窓のない建物──その論理と病理
…た10。 とはいえ、当の「近代建築」展で喧伝されることになるヨーロッパ発の「インターナショナル・スタイル」、つまり本稿の冒頭でも述べたような…
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風景の観察から建築が始まる──ヨハンセン・スコブステッド・アーキテクター インタビュー
…Johansen Skovsted Arkitekter)。ヨーロッパで最も長い歴史をもつ野鳥の保護区を一般に公開するためのプロジェクト《テ…
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001 Foligno / Brussels / York
窓研究所が、世界中の窓の瞬間を映像でお届けします。
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002 Utrecht / London / Assisi
窓研究所が、世界中の窓の瞬間を映像でお届けします。
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第8回 鳩小屋の浮かぶ町
…せてレース用の精鋭たちをつくっていく奥深い世界だ。この文化はヨーロッパや中東など世界各地でも長い歴史をもち、イギリスでは王族も参加するほどの…
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藤森照信|第五回旧閑谷学校講堂の〈火灯窓〉日本らしくない日本の窓
…う。しかし一つだけ例外があり、鎌倉時代、壁の一部に穴をあけたヨーロッパ流の窓が出現している。その名は、 「火灯窓」。 火灯口とも花頭窓とも華…
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ヘルツォーク&ド・ムーロン
…庭の形状が一つ一つ違うのです。これらの中庭には、裏庭のある[ヨーロッパの伝統的な]都市を強く感じさせる雰囲気があり、そのすべてにランドスケー…
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藤森照信|第四回 旧グラバー住宅の〈フランス窓〉インドから日本へとたどり着いた窓
…、柱を立てて梁を架ければそれで建築の構造体は出来上がるから、ヨーロッパなどのように石や煉瓦を積んで壁を作る必要はなかったからだ。壁がなければ…
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EMIアーキテクテン
…や人体寸法から導き出されるべきものだと私たちは考えています。ヨーロッパ各国には伝統的に用いられてきた窓のプロポーションがあり、スイスではフラ…
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第1回 畠山直哉 鏡なのか窓なのか
窓から外を眺めている。外の光景は動きを伴い明るく輝き、自分はただそれに見とれている。窓を挟んで、あちら側にはすべてがあり、こちら側には自分だ…
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藤森照信|第三回 三田演説館の〈上げ下げ窓〉
…今日の窓ガラスが誕生する。 古代ローマも産業革命もなかったヨーロッパ以外では、近代以前の窓にガラスはなかった。 ガラスの代わりに、板か紙を…
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第5回 辺境の小窓 馬祖・後編
…って狭まっている。その姿はまさに「銃眼」を思わせた。銃眼とはヨーロッパの城塞、日本の城郭でも用いられた窓で、外から防御するために開口部を最小…
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窓と建築をめぐる対話
第15回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展2016において、日本館は「en: アート・オブ・ネクサス」を展示テーマとし、特別表彰を受賞した。…
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窓から建築を考える
東北大学五十嵐太郎研究室による窓学「窓の歴史学」(2007-2009)の研究成果をまとめた書籍。西洋建築、近代建築、日本建築と古今東西に存在…
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WindowScape 2 窓と街並の系譜学
東京工業大学 塚本由晴研究室による窓学「窓と街並の系譜学」(2011-2013)の研究成果をまとめた書籍。『WindowScape 窓のふる…
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藤森照信|第二回擁翠亭の〈十三窓〉茶室がたどり着いた多様なる窓
…とスペインとの交流が初めて始まり、キリスト教が日本に広まり、ヨーロッパの文明と芸術が日本の人々に強い刺激を与えているさなか。政治と経済と文化…
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クリスト&ガンテンバイン
…の点において、チューリッヒ大学病院は、特殊なケースです。他のヨーロッパ諸国では医療費が高騰しており、都市部の病院ではなく郊外の大規模な病院施…
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藤森照信|第一回 平野家住宅の〈ガラス戸〉光を通す魔法の障子がやってきた
…点から以後日本中に広がってゆく。まず一歩目は、明治の新政府がヨーロッパを範にして新築した公官庁や工場や兵舎や学校や銀行の建築にガラス窓がはめ…
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ジャパン・ハウス ロンドンにて『Windowology: New Architectural Views from Japan 窓学 窓は文明であり、文化である』展を開催
公益財団法人窓研究所は、ジャパン・ハウス ロンドンにて『Windowology: New Architectural Views from …
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ジャパン・ハウス 巡回企画展 Windowology: New Architectural Views from Japan 窓学 窓は文明であり、文化である (ジャパン・ハウス ロンドン)
2021年12月1日(水)- 2022年4月10日(日) ジャパン・ハウス ロンドン 地下ギャラリー/ 地上階ショーウィンドウ・展…
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ジャン・プルーヴェの窓 #2──プルーヴェ自邸の窓
「プルーヴェ自邸」は過去に手掛けたプロジェクトの余りものを寄せ集めてつくられた興味深い事例である。連載「ジャン・プルーヴェの窓」の第2回目で…
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ジャン・プルーヴェの窓 #1──ディテールに宿る4つの構築的特徴
金物職人として自身のアトリエを立ち上げながら、ル・コルビュジエをはじめとした先進的な建築家との協働を通して、自身もモダニズムを先導する建築家…
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特設ウェブサイト「Windowology Exhibitions Archive」公開
窓研究所が企画し、現在世界3拠点を巡回中の「窓学」についての展覧会にまつわる情報をアーカイブしていく特設ウェブサイト「Windowology…
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ペーター・メルクリ
スイスを代表する建築家・ペーター・メルクリは、師である建築家ルドルフ・オルジアティとの出会いをきっかけにそのキャリアをスタートさせ、1978…
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無窓性、あるいは消える小さな窓—サミュエル・ベケットの世界観
…者ジャック・ル・ゴッフ『煉獄の誕生』によれば煉獄は12世紀のヨーロッパに誕生し、14世紀初頭に書かれたダンテの『神曲』によって詩的に完成され…
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横溝静|Today/Yesterday #2
ロンドン在住のアーティスト、横溝静さんによる連載。日常が大きく変わりゆくなか、窓辺にさりげなく広がる日々の景色を写真とテキストで綴ります。2…
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ホンマタカシがとらえたル・コルビュジエの視線 カナダ建築センター展示インタビュー
…年から2018年の間、ホンマは写真の研究活動を行うかたわらでヨーロッパ、アジア地域を重点的に訪問し、数多のル・コルビュジエ建築を撮影。写真を…
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ジョン・A・カミナダ
スイス東部グラウビュンデン州の豊かな渓谷に抱かれた小さな集落、フリン。この地域独特の風景をかたちづくるのが「シュトリックバウ」と呼ばれる伝統…
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リチャード・マグワイア『Here』: “すべては移ろいゆく”ということ
…いましたが、そうした年月も歴史の中の長い目で見れば一瞬です。ヨーロッパからの入植者が来る1万年も前から、アメリカ先住民はこの場所に住んでいた…
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マリオ・ボッタ
…コミュニティで暮らしてゆくための手段のはずで、そしてそれこそヨーロッパ文化が教えてくれることではないのでしょうか。 ──ところで、一連の住宅…
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奥山由之インタビュー不透明な窓から描き出す東京のひとびと
… ──確かに窓の研究でも、窓が連続しており街並が確立しているヨーロッパと異なって、東京はルールが見出しづらく考察が難しいという話を思い出しま…
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Gigon / Guyer(ギゴン/グイヤー)
…窓について語っています。 第二次世界大戦の戦後復興期に入ったヨーロッパでは、それこそ立面を近代建築の諸原則に従わせるべきか否かを巡って侃々諤…
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窓の建築
建築家ヴィットリオ・マニャーゴ・ランプニャーニ(1951-)は設計活動のみならず、建築理論や建築史の分野においても、これまで多くの著述を通じ…
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鼎談 イワン・バーン × ホンマタカシ × 塚本由晴 写真の中の窓
…くり窓を設けているさまは、やはりとても感動的です。 五十嵐 ヨーロッパからアジア、アフリカ、南米、世界中を一気に駆け巡ったような気分です。イ…
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塩田千春 窓に滲む生活感や匂いが作品に力を与える
ベルリンを拠点に精力的に制作活動を展開するアーティストの塩田千春氏。大量の糸で空間を編み上げる大規模なインスタレーションをはじめ、衣服やベッ…
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ジャパン・ハウス 巡回企画展 Windowology: New Architectural Views from Japan 窓学 窓は文明であり、文化である
…察します。 柱と梁によって建造が成立する伝統的な日本建築は、ヨーロッパに煉瓦とモルタルで作られる家と異なり、間仕切りを横にずらすことで開口部…
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第5回 北イタリア・モデナの“伝統的な”バルサミコ酢
ぶどうから造られる果実酢で、イタリア料理には欠かせない調味料、バルサミコ酢。北イタリアの都市モデナでは中世より貴族や皇帝の間で疲労回復や消化…
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窓─ 建築と共生の境界
…境に対する考えが反映されていることがわかります。デンマークはヨーロッパの北に位置しており、気候にはあまり恵まれていません。それもありデンマー…
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第4回 ボルミダ渓谷・段々畑の赤ワイン
イタリア北西部のジェノバから車を走らせて2時間程度、ピエモンテ州の南部にボルミダ渓谷は位置している。渓谷は400~800mと標高が高いため、…
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ゴードン・マッタ=クラークと開口
…しているので、それは大きいと思いますね。70年代後半になるとヨーロッパでの展覧会に呼ばれて活動場所は広がりますが、それ以前の彼のプロジェクト…
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学校としてのバウハウス、その日本への展開
…筋コンクリート造の非構造部材にレンガを充填することは、今でもヨーロッパでは普通に行われているのではないでしょうか。ただ、興味深いのはデッサウ…
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第3回 ジベッロ村の生ハム・クラテッロ
11月頭、パルマから北に車を走らせジベッロ村を目指す。旧市街地を抜けると畑とポツポツと立ち並ぶ民家が見えてくる。さらに車を北に進めると、急に…
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アメリカ編 (下)
…、3代目の成功した人たちは、より壮麗な家を建てるようになり、ヨーロッパ的様式建築の住宅版がドリームの証となった。馬車で到着し、階段を上がり、…
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窓─「開口部」から「装置」へ
…てたものですね。 はい。19世紀は産業革命が起き、少なくともヨーロッパにおいては、建築という分野が深く変わりはじめた時期といえます。水道やガ…