-
葉祥栄 光をめぐる旅――イントロダクション
…)では、光の反射と透過が拮抗する瞬間を目撃する。さらに、《光格子の家》(1980)をはじめとする1980年代の一連の作品――「光の建築」シリ…
-
東西南北風の吹き抜ける家 林芙美子邸(現・林芙美子記念館)
解説記事
…は、壁や天井、そして建具への強いこだわりが随所に見られる。縦格子戸、横格子戸、雪見障子が多用されるなかで、最も近代的なのは、主屋の広縁のガラ…
-
藤森照信|第七回 臨春閣の〈障子〉
…木の枝と皮を剝いただけの丸太が採用されているし、右手の欄間の格子は竹。外側の欄間の斜めの格子も格式を重んじる書院造では崩れすぎてダメ。 なお…
-
三岸アトリエ
-
ヴォーリズ建築事務所「駒井家住宅」の窓
解説記事
…性を留めながら寝室につづくサンルームとなっている。手摺子の縦格子、内法敷居を入れて上部を欄間窓風に扱うなど和風が入っている趣もある。 和室の…
-
ザ・プリンス 軽井沢:清家清の窓の素材性
解説記事
…のフィックス窓の上部には、カーテンボックスと一体になっている格子状のアルミルーバー、その奥の外気に面しているところにオペレーターで開閉可能な…
-
第9回 風の吹く県庁舎 象設計集団《宜蘭県庁舎》編
…多く使われている。廊下沿いには様々なアーチが並び、ピンク色の格子で円を切り取った窓は、強い日差しを受けて深い陰影をつくる、台湾版マシュラビー…
-
ダブル・ビジョン
…対象を切り取る枠を設定するために用いられ、後者は枠に張られた格子状の薄い網で、3次元空間を2次元情報として画面に写し取るために用いられる。ア…
-
第8回 鳩小屋の浮かぶ町
…休息用の部屋は外のガラリで暗さを確保した上、木製の籠・木製の格子戸で仕切られ、とても清潔に保たれている。木を使うのは急激な温度変化を防ぐため…
-
聖なる侵入アルド・ロッシの窓
…た。 入り口の門と両脇の窓には、スチールメッシュを張った鉄格子が嵌め込まれている。この格子は、内部を緩やかに守りながら、内部にある木製の祭…
-
三岸アトリエの窓、変化と継承
解説記事
…真にみられるシャープで軽やかな印象には、細く均等な線によって格子を形成するこの木サッシの存在が大きく寄与している。当時山脇が執筆した記事から…
-
藤森照信|第二回擁翠亭の〈十三窓〉茶室がたどり着いた多様なる窓
…窓にしたりしている。加えて、各窓には桟が入ったり、竹が細かく格子状に組み込まれたり、障子が白く見えたり、あまりに多様性が重視され過ぎているで…
-
子規堂/勉学のための曇りガラス窓
…い机があり、自然光を利用して勉学に励んでいた。窓の外には木の格子がある。 子規堂 (書斎/愛媛県松山市) 本コラムは、世界の窓辺とそのふるま…
-
第1回 「鬼」の来る窓 屏東編
…には治安が悪かった時代の名残として、日本人には馴染みの薄い鉄格子が嵌められているが、この赤い紙はむしろ精神的な防御のために貼られているようだ…
-
第34回 イスラエル・エルサレム編 「聖地の生活」
…まり平穏なものではないはずだ。街中のほとんどの建物の開口部に格子が嵌められ、厳重に防犯対策がされていた。日本人からすると異常だが、都市という…
-
旧島歌郵便局/木造の窓口カウンター
…をもち、局長や職員の住居は別棟であった。カウンター越しにある格子窓のうち、下段のガラスだけがスライドするように設計されており、そこから郵便の…
-
第33回 エジプト・ナイル編 「ナイルを駆け抜ける」
…くが崩落してしまってその効果も薄れているが、石を切り出した縦格子の窓から注ぐ3000年前の光は、砂岩の柱に力強く刻まれたレリーフを照らしてい…
-
Ch.3 ビューファインダー/透明性と窃視
…弦や糸のネットを張って作られたその装置は、四角いガラス窓や面格子を連想させる形状であった。この遠近法描画装置をガイド線のように用いることで、…
-
窓の短編映画 “柱都”
…阪船場の開発である。ここでは40間四方(一間=約1.8m)の格子状の町割によって構成され、主要な通りは幅4間、脇道となる筋は幅3間と設定され…
-
出雲民芸紙工房/乾燥室の窓
…て高熱で乾燥させる。そこで発生した熱と湯気と煙は和紙貼りの木格子の蔀戸から排出される。 出雲民芸紙工房 乾燥室 (出雲和紙/島根県松江市八雲…
-
第31回 エジプト・カイロ編「複合する街」
…うな石積みの建物を見つけた。 建物は一階に牢獄のような大きな格子状の開口部をもち、二階に繊細な木造のテラスや屋根が付加されている。調べてみる…
-
第29回 イラン・エスファハン編「宗教と街」
…題を孕んでいるだろう。 さらに前回マースーレ村ですこし触れた格子窓・マシュラビーヤは、特に女性が外から見られずに外を見ることができるように設…
-
第28回 イラン・マースーレ編「ずれる窓」
…が、イスラムの村らしく幾何学文様の装飾が目立つ。木製の細かな格子窓は「マシュラビーヤ」というイスラム特有の窓で、外からの光を柔らげ、風を通し…
-
Ch.2 象徴と写実
…かない。もう片面は、次のイメージが明らかにしてくれる。 「格子窓」、1835年 少し時間を遡ろう。1835年8月のひと月間、ウィリアム・ヘ…
-
Ch.1 アトリエから見るアーティストの内面
…を捉えたほかの絵画にも頻出する窓のモチーフが増幅され、直線と格子状のパターンが極限まで用いられている一方で、室内はどれも空っぽに映る。当時の…
-
ブリーダーズ・スタリオン・ステーション/厩舎の窓
北海道日高町にある 1988 年に建てられた種馬所厩舎。種牡馬繋養施設として種牡馬 20頭を収容する。片廊下型の厩舎で、それぞれの馬房と廊下…
-
アメリカ編 (下)
さまざまな様式の展開 アメリカ各地で、豊かになって来た人たちが、ジョージアン、フェデラル、グリーク・リバイバル、ゴシック・リバイバル、ヴィク…
-
窓─「開口部」から「装置」へ
…ィンドウ(出窓)、ボウ・ウィンドウ(弓形出窓)、上げ下げ窓、格子窓、エアフロー・ウィンドウ(二重のガラスのあいだに空気層をもつ窓)、スマート…
-
アメリカ編 (中)
フランス、ドイツの伝統 毛皮取引でケベックに入っていたフランス系の人たちは、ミシシッピー川沿に南下して、ニューオリンズまでのルイジアナに入植…
-
塚本由晴 窓のふるまい学/後編
…て、道から家の中が見えないようにできています。たとえば木製の格子状の出窓、ニッチみたいなものがぼんと飛び出している「マシュラビーヤ」と呼ばれ…
-
塚本由晴 窓のふるまい学/前編
「何かをデザインするときの一番の資源は、人々の『ふるまい』(Behavior)である」───建築家・塚本由晴氏は“窓”を学問として研究する「…
-
「FREESPACE」を窓から覗く PART 2
アルセナーレ会場 ROZANA MONTIEL ESTUDIO DE ARQUITECTURA メキシコを拠点とするロザナ・モンティエルにと…
-
アメリカ編 (上)
…活を支えた。ガラスが貴重であったこの時代、窓は小さく、ひし形格子にしてわずかな自然光しか入らなかっため、仕事や生活の主な場は屋外であった。 …
-
第5回 国際門窓城へ
…飾は簡単な幾何学模様や動物などの簡易なアイコンに過ぎない。窓格子についてもシンプルな縦格子のみである。こうした簡素的特徴は唐代 (7-10c…
-
第3回 華やいだ通りの情景
…ドウなどの地上階部分の窓には、盗難などへの防犯上の理由から鉄格子やシャッターが設けられるのが一般的だが、パサージュの商店のショーウィンドウに…
-
第4回 開放を象徴するポストモダンの窓
…形や梅花のかたちだ。そしてこの窓には氷細工のパターンをする木格子が嵌め込まれている。ペイが、彼のルーツである蘇州庭園の建築をモチーフにしてい…
-
第2回 恐怖と歓楽、そして劇場として
…けられている窓は非常に小さく、一層目に開けられている窓には鉄格子がはめられている。もともとは一、二層目は外装に見られるように基壇部という位置…
-
総論 窓の成り立ち《4》
建築家・内田祥哉氏による若手建築家・研究者のための、「窓」を通じて建築を考える「窓ゼミナール」。カーテンウォールの成り立ちを解説した前回に次…
-
第3回 開ける窓の楽しみ
慶應義塾大学SFC小林博人研究会による連載第3回目は、アフリカ・コンゴ共和国の小学校の窓をつくるプロジェクトを紹介。開閉できない鉄格子の既存…
-
総論 窓の成り立ち《3》
建築家・内田祥哉氏による若手建築家・研究者のための、「窓」を通じて建築を考える「窓ゼミナール」。戦後日本でのサッシの誕生から、ガラスブロック…
-
総論 窓の成り立ち《2》
建築家・内田祥哉氏による、若手建築家・研究者に向け「窓」を通じて建築を考える「窓ゼミナール」。前回の日本での戦前のサッシのなりたちに続き、今…
-
第10回 トルファン「海より低い砂漠」(後編)
…6軒と、前回のぶどう干し小屋群の位置をプロットした図である。格子状の広い道が広がる中心部には漢民族が多いらしく、その周りの緑が多いところにウ…
-
イスタンブール モスクの窓
…部にはフィックスの建具が設けられており、さらにその外側には鉄格子が嵌められている。 Suleymaniye Camii Mosque / I…
-
総論 窓の成り立ち《1》
建築家・内田祥哉氏による、若手建築家・研究者と共に「窓」を通じて建築を考える「窓ゼミナール」。幹事である戸田穣氏による前回の内田祥哉論に続き…
-
横溝静 × ホンマタカシ アイディアの源泉
…助かるのですけれども。 でも、ニューヨークでは、窓に防犯用の格子みたいなバーがあって、そういうバー越しに撮ったのですけれども、道行く人がみん…
-
モスタル 住宅の窓
ボスニア・ヘルツェゴビナ、モスタルにある住宅の窓。テラスのように張り出し、開閉する建具は設けられていない。木製の手摺と格子のみが取りつけられ…
-
ルイス・バラガン設計 中庭に向いた窓
ルイス・バラガンが設計した自邸の、中庭に向いた窓。大きなフィックス窓と格子窓に分けられ、左下にはガラス戸と鉄格子と網戸が入っている。窓の外に…
-
麗江 ホテルの窓
麗江にあるホテルの窓。両開き、格子つきの建具が3つ並び、その上部には卍形の格子が設けられている。この格子は万字紋と呼ばれ、古代インドやペルシ…